陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2023-08-01

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何事にも良い子悪い子普通の子がいる

財政均衡の考え方が有る
その為に財政出動とか緊縮財政とか議論される


財政出動と緊縮財政とは、お金を使うか使わないかの議論
何にお金を使い
何にお金を使わないのか
このアクセルとブレーキにも良いモノと悪いモノがある
この善悪を深く考えることなく
アクセルとブレーキを使っているのが今の政治だろう

MMTを背景にして、財政出動は政府の借金であり、国民の所得であるとして積極財政を推奨する人たちは、ことの善悪について考えていないようだ
確かに自国通貨建てでの国債発行でデフォルトは起きないだろう
政府の借金が増えても財政破綻しない原因はどこに有るかというと、正直言って良く分からない
ただ、考えてみると企業や家庭レベルで考えてみても、借金のできるレベルには格差がある
要するに、信用だ
その信用には様々なモノが有るだろう

その信用にも良いモノと悪いモノがある
ただ、この信用には、だれからの信用かという問題がある
欲にまみれ、欲に突き動かされている人々の信用も有れば、神仏からの信用も有る
アダム・スミスの「神の見えざる手」を信じている私としては
その神仏の子としての本能を持っている人たちの市場原理に任せておけば、どれだけ誤魔化しを加えようと誤魔化しきれるものではないと思って居る

政府のプライマリーバランスの考え方も、どうやら悪い子レベルでとどまっている
財務省のこの財政均衡の考え方も、言い換えれば、結果至上主義の考えだ
プライマリーバランスの黒字化とは、結果としてもたらされることである
その原因を作ろうとしないで結果だけを求めるなら、国債の発行か増税しか方法はないだろう

しかし、政府には大きな力が与えられている
徴税権も有り、通貨発行権も有る
この大きな力を使うならば、政府自体が大きな利益を上げる事業に投資できる
大きなプラスを生み出すだろう事業に投資できるなら、極端に言えば、国債で借金してもすぐに返済し、さらなるプラスが期待されるだろう

今の法律では、単年度方式で一年の予算は使い切らなくてはならないようになっているそうだが、使い切らず蓄積して投資に回せれば大きなリターンを生む可能性もある
国家レベルで資金を融通すれば、大きな事業に投資も出来て、その恩恵を受けることも可能だ
政府がその立場を活かすことが出来れば、税金とか借金をしなくても必要とする財源を自らが産み出すことが可能だ
(シンガポールなどはそれに近づき、税金は相当低くなっているという)

政府の仕事として、国民へのサービスだけ直接的に行うのでなく、大きな資金を扱うことが出来る立場を利用して、有益な事業に投資することもできる
そのリターンとかの余剰資金で国民への福利厚生などにも資することが可能となる
そうすれば、税金に頼ることなく善の循環が生まれていく
単年度で予算を使ってしまう必要があれば、有益な事業にその資金が振り向けられることは無いだろう
無駄なことに使い、国民の民度を低下させてしまっては最悪でもある

今、積極財政にしろ緊縮財政にしろ、善悪の物差しが使われていない
それぞれの立場の人たちが、それぞれの立場での善悪しか考えていない可能性が有る

良いお金の使い方をすれば、良い結果につながる 
悪いお金の使い方をすれば、悪い結果につながる
インフレ率だけで測れるものではないのではないだろうか

この善悪の判断を何に頼るか
神仏の価値観に頼らなければ、一体どうなるというのだろうか

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