陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

新しい窯

新しい窯

▼新たな発想の窯の説明
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窯の作品を焼き上がる為に薪を使っていますが、
作品を焼き上げるための熱の伝わり方にも陰陽の2つが有るようです。
現在使っている小さめの窯もその陰陽の要素を考えながら焼き上げています。

熱にも2つ有ります

一つは、1000度ぐらいまでメインに使うものとして熱風があります
作品のすぐそばでも薪を燃やし始めますが、
光(熱線)によってさらなる熱量を加えます

私たちの体で感じる暖かさにも
空気(熱風)で伝わるものと
太陽の光(熱線)で伝わるものと2つが有りますが
空気では回り込んでくれますが
光(熱線)は、当たっているところとそうでないところに大きな格差が出来ます

空気を暖めてくれているのも太陽の光です
陰と陽を原因と結果に翻訳すれば
光(熱線)が陰であり 温風(熱風)は陽ということになります

従来の薪窯の多くが、作品と同じ所に大きな燃焼空間を持ちます
そのために作品の温度が上がらないうちに光による熱が伝わります
熱風ならば作品の周りを回り込み全体の温度を上げることが出来ますが
光(熱線)の特性として当たっているところとそうでないところとの格差が大きくなります
表と裏との温度差に大きな違いが出てくるのです
そうすると、生地が熱で柔らかくなりそして収縮を始める訳ですが、そのときに表と裏に格差が有りすぎると作品にゆがみが生じます。
そのゆがみも全体が収縮する時に収まればいいのですが、モノによっては耐えきれずに裂けてしまうもの、そのままゆがみが残るモノとか出てきます。
今使っている窯もそうですが、作品を詰める場所とメインの燃焼室を分けているせいでその様な作品が少なくて済んでいます。
雑木を燃やし熱風を送り込む専用の場所を設けることで
燃料のコストも少なく安全に焼き上げることが出来ます

新しい窯は、穴窯の形式なのですが
メインの燃焼室を床下に作り、熱風をUターンして吹き上がらせ全体に巡らせます。同時に全体の床下を通り、階段状の隅の部分の温度の上がりにくい所からも吹き出させようとします。この部分の調整が難しくどのようになるか分かりませんが、どちらの方向に流れようとも炎が停滞しそうな場所で炎の流れが起きるのは良い結果につながるだろうと考えています。

この窯の欠点は、煉瓦がたくさん必要なことです。
メリットは、加工したた薪の量が少なくてすむことです。
熱風を送るメインの燃焼室では山の整理で出てくる松枯れや雑木を大量に使っています。狭い空間で燃やすことで窯の反射熱が高温を生み出し、大きな丸太もそのままで簡単に燃え切ってくれます。

今使っている小振りな窯は、中山間地の陶芸愛好家の方には、とてもお勧めの窯です。
山の整理整頓をしながら運動も出来て美しい里山を作り薪まで確保させていただけるありがたさはとても大きなものが有ります。もっとコンパクトな窯も可能なので、そのような窯に興味の有る方は、いつでも訪ねて来てください。

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この窯は、玄明陰陽学を強く意識して造っています。

この宇宙は、全て陰陽の要素で出来ていると言われますが
私流の陰陽の解釈は、紙(紙幣)の存在には必ず表面を支えている裏面(信用)があること。
常にその2つの面を見る必要が有るのに見えやすい表面だけを見るならば、
本質を見失い蛇行現象を起こすだろうということ。
(例・・そううつ病、政治経済の蛇行現象など)

見えにくい裏表の関係
   時間(原因と結果) 空間(他者と自己) 人間(情と理) 世界(彼岸と此岸)

窯焚の薪の炎にも2面が有り、複眼で見ることで効果的に活用することが出来ます。
炎によってもたらされる熱量も深く見なければ一面しか見られませんが、原因と結果が循環し重なりながらもたらされます。
窯の炎ではわかりにくいので、私たちが体で実感する暖かさを考えれば理解出来るでしょう。

人間が感じる暖かさには、日差しを受けて感じる暖かさ(熱線)と、その太陽が間接的に暖めてくれた空気を通して感じる暖かさ(熱風)の2つが有ります。(原因と結果)
薪の炎の分析は難しいですが、同じような要素があるはずです。
熱源の中心は、色んな状況下で発されている目に見えないモノも含んだ熱線です。直進性の強い熱線、ビームが原初であり一番強烈です。
窯の中の器達の感じる熱量はもっと過激なモノとなり、熱線では当たっている所と反対側では大きな温度の格差が生まれますが、熱風(炎)は器の裏側にも回り込み全体の温度を上げてくれます。
通常の薪窯では、作品と燃焼室が同じ部屋にあり最初から多くの熱線を浴びることで表裏の格差が大きく作品たちがひずみや割れを起こしたりしますので火盾を作品の前に置く必要があったり急激な温度上昇が出来なかったりします。

この窯の特徴は、床下のメインの焚き口から熱風だけを送り込み、窯の温度が上がってから器の間近で熱線の供給を行うことです。
さらなる利点は、熱風を送るメインの燃焼室では溶鉱炉の反射炉の如く狭い空間で燃焼させるために熱反射により大きな丸太でも簡単に燃焼してくれること。枯れ松や雑木などもそのまま燃やせることで割り木などの加工した燃料が大幅に低減されるだけでなく、棚組にも工夫をして作品のすぐ近くで薪を燃やすことで熱線と熱風による大自然の恵みがより多く作品に届けられ窯変が数多く出ます。

現実の備前焼の世界に起きている現象として松の割り木の調達に難儀をしている状況が有りますが、松枯れの処理や山の整理で出てくる雑木がそのままに使えることで中山間地などにて薪窯などを考えている人には好都合の窯です。

今回は、初窯なので左馬の茶碗をたくさん焼きました。
この左馬の茶碗でご飯を食べると中風よけになると昔から言われ縁起物でもあります。
備前の花入れの花が長持ちすることは衆知の事になっていますが、同じようなことが原因で人にも良い影響を与えてくれているのではないでしょうか。

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2014年9月  窯焚のために中断中

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2013年6月  穴窯築窯のために柱の撤去と補強中

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