FrontPage/2023-08-31
経済の本質とは何だろう
良い商品とサービスが、適切な価格で流通する事
しかもスピードと量が大切だ
要するに、皆が欲しがるような商品やサービスが市場にあふれることが原則だ
資本主義社会ではこの原則は満たされるが、それらを手に入れるための「お金」が庶民の手に不足していることが問題だということは、誰しも認めるだろう
では、国民が怠け者で収入が少ないことが原因なのだろうか
いや、そうではないだろう
皆しっかり働いているのに収入が少ないということは、なぜだろう
お金が一部の人たちに集まりすぎる事に問題が有るのかもしれない
裕福な人は、その資金力でメディアや政府組織を支配して、さらにお金が集まる仕組みを構築できることで、さらなる貧富の差が広がっているのかもしれない
それを税金で集め分配し、不均衡を政治の力で正そうとしているのかもしれない
そこで問題となるのが、国民負担率の問題だ
国民負担率とは、個人や企業が稼いだ国民全体の所得に占める税金や社会保険料の負担の割合を指すもので、ほぼ国民の収入の半分を収めているという
NHKの受信料が含まれているかどうか知らないけれど、収入の半分を取り上げられていれば、好き勝手にお金を使うことは難しくなって当然だ
それだけ政府に収めて、その資金で私たちの生活に貢献してくれているなら仕方がないけれど
果たして他の国と比べてその仕事の質はどうなのかという問題がある
政府は、税金の他に国債発行で資金調達ができる
その資金で経済を下支え出来ればいいのだろうが、逆の結果を招いている可能性もある
格差解消を狙いながら、逆に労働意欲を失わせるようなことになっている可能性もある
国債発行は利息を負担するために借金であることは理解できる
税金とは、考え方を変えれば国民からの借金でもある
利息は何かといえば、より良い社会を造ることに尽きるのかもしれない
そのような暗黙の信用があって成り立っている
また、別の見方をすれば
国民から投資を募り事業を行っている企業(組織)でもあるだろう
当然投資なら、さらなる信用が不可欠だ
しかし、その信用が今、グラついていると思われる
今の政府組織に仕事をしてもらっているわけだが、その仕事に価値を生み出す力が無いことを物語っている
では、なぜ、ここまで仕事能力が無いのか
考える必要が有る
結論は、はっきりしている
仕事能力が無い組織を、請われるままに大きくして
政治家の数も省庁の数も増やしている
そこで必要とされるお金の量も増やさざるを得ない
もちろん、その背景には国民の政府に頼ろうというか、政治を利用して私腹を肥やそうとする国民が増えてしまった結果かもしれない
日本は世界で唯一社会主義的政策が成功した国だとも言われている
ただ、成功と言っても表面的にそう見えているだけで、本質は、ここ何十年も経済成長していない
それでは、本質的な成功とはいえないだろう
社会主義経済とは、大きな政府になって行く
旧ソ連などその経済が破綻した結果は計画経済、管理経済、統制経済では
国民の活力を引き出せなかったことだろう
日本は、半分税金などで取り上げられても、本来の勤勉さで政府組織の無能さを補ってきたことも有るだろう
資本主義経済は、言い換えると「厳しさ」の経済だ
社会主義経済は、言い換えると「優しさ」の経済だ
日本は、この二つが混ざり合い、しかも悪い面が混ざり合っているのかもしれない
厳しさは、格差が広がるために規制が強くなり自由を阻害する恐れもある
優しさは、お金を強引に分配するために人々を怠惰に導く恐れもある
要するに、我儘さと臆病さが日本経済を力なきものにしてきたのではないだろうか
要するに厳しさも優しさも過ぎれば悪しきものとなってしまう
日本は、体制としては社会主義ではないのかもしれない
しかし、選挙で勝ち残るために優しさを前面に出しかちであり、国民へのサービスの為、大きな政府になりがちだ
政府組織も使われる資金も多くなり国民負担率も増えていく
結果として国民の自助努力の精神が奪われて活力が失われて行く
この流れを断ち切り、再生を図るためには
憲法を含め、政治体制を根本から変えない限り難しいだろう
ただ、その前に人々の精神構造を変える必要が有る
要するに、信仰心だ
今だけ、ここだけ、自分だけ、金だけでは、動物の弱肉強食の世界になってしまうからだ
頭だけが良くても、心が悪ければ、人間と言えるのだろうか
どれだけ頭が良くても動物的な人間に任せておいて、良い社会ができるとは思えない
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