陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2023-02-16

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財政破綻論とMMT

「日本は国の借金で破綻しない」とMMT論者は言っているが、果たしてそうなのか
逆に、財務省の事務方トップは、破綻する恐れがあるという
ハイパーインフレがどの程度のことを言うのか知らないが、
紙幣が紙くず同然になるのか、ならないのか
どちらが正しいのか


細かな論理は、双方ともに言い分が有るだろうけれど
どちらの意見も次の図の中で考えるべきだろう

画像の説明

現実として、通貨の量が増えているのは、全世界的なことのようだ
コロナ過での財政出動も有り、民主主義社会の中でのバラマキ傾向が出ていることもあり、
更に一党独裁国では、貿易などの補助金とか様々な財政出動で自国経済の底上げなどが行われてきているようだ
とにかく、専門家ではないので細かなことは知りえないが
自国通貨建てで国債発行して借金が出来る国のほとんどは、お金の量がジャブジャブになっているだろう

昔ならば、金本位制とかで通貨の信用が金などの保有量で担保されていたけれど
今は、そのような兌換紙幣でなく不換紙幣となっている
ゴールドなどが紙幣通貨(お金)の信用を担保してくれていたのを
今は、それ以外の「信用」が担ってくれているようだ

私は、MMT論者たちの欠点は、このあいまいな信用ということを考えに入れにくくて、単なる数字をお金とみている所にあると思っている

「信用」には、様々有る
アメリカの信用は何だろうかと考えると、世界一の経済大国だということ
そして、世界一の軍事大国でもあるということ
結局は、これらの信用がドルの価値を担保しているのだろう

中国はどうか
世界の工場としての信用、世界の市場としての信用
そして、日本を抜いて世界第2位の経済大国としての信用
さらに軍事費を増やしアメリカを超えようとしているようにも見える
ただ、住宅投資など見せかけの部分も多い

日本の信用は何だろうか
世界一の対外債権を保有して数字的には世界一の金持ち国だという
国民の勤勉さも道徳心の他国と比較しての高さも信用として有るだろう
敗戦のどん底から一時はそのアメリカに追いつき追い越そうとする勢いが有ったという信用も有る

詳しくは分からないけれど、各国それぞれの信用を有しているのだが
それらの信用が、崩れずにいつまでもつかという問題がある
中国のはったりは、住宅事情でも人の入らない住宅などでも分かるようにメッキがはがれてきている
労働賃金も高くなってきていて、次の新興国にとってかわられつつある

アメリカもバイデンなどバラマキばかりで左翼勢力が強くなり経済も低迷している
日本も、過去の蓄積がどれだけあるのか知らないけれどいつまでも持つものではないだろう

この「信用」ということは、ため池の堤防のように
積み上げるのはコツコツと時間がかかるけれど、崩壊し始めると手が付けられなくなるように、アッという間に崩壊する

要するに、今の不換紙幣のように数字だけで信用が担保されているなら
その信用を担保している国家、国民の信用が無ければ砂で作られた堤防のようなものだ
新たな土砂をつぎ込むことが出来なければおしまいだ

その点では、日本という国、民はまだマシなのかも知れないけれど
崩れ始めてそれを阻止する手立ては、おそらく無いだろう

通貨の量、数字だけで見ることなく「信用」という面で見るべきなのだ
その信用には支出の面と収入の陰陽両面に有る
財務省もMMT論者もここを見る目が無いように思える

アダム・スミスの「神の見えざる手」という話がある
どれほど国民の民度が下がったとしても、神仏の子としての判断は潜在意識下に確固としてある
本来ならば、神仏の視点から見ての価値判断が、私たちの一人一人の中で機能してくれておれば、大きく間違うことは無い
いかんせん、今は、一人一人の自我が神のごとく働き、その正しいと思っていることが、神仏の眼から見て「間違っている」と判定されるようならば、当然ながら良い結果には結びつかない
たいていは、それぞれに正しいと思っていても、足らなかったり過ぎして、普通の子以下、悪い子のレベルになっている
更にアクセルとブレーキをかけるべき時と所で判断を間違うと最悪だ
(車で考えるなら、ハンドルはもちろんながら、お金に関しては、アクセルとブレーキのタイミング、そして、足らなかったり過ぎたりしていないか、この4象限を見なければこの信用を担保することは難しいだろう。その国家、国民の運転技術が問われている)

これから、お金、通貨などを考えるときに
何をもって「信用」を担保できるのか考える必要が有る

おそらく、これまで信用を支えてくれていたようなことは、信用されない時がもうすぐ来るかもしれない

参考:幸福の科学出版「資本主義の未来」
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1353&utm_source=IRHweb&utm_medium=proboEC&utm_campaign=id1353
昨日、読み返していると私が発見したと思い込んでいたようなことはすべて書いてあった。この本などで学んだことが背景にあるけれど、ここに書いた内容は私独自のもので文責は私にある


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