陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2022-06-10

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(インフレ・デフレの原因には、陰陽二面有る )

日本でもそうだが、世界中でインフレが起きている
このインフレとデフレには、二つの面が有るようだ
表面に見えているモノと見えていないモノだ


普通言われているのは、需要と供給のバランスで起きるもの
欲しい人が多いのに、求められているサービスや商品が不足すれば、当然価格は上がり
物価上昇が起こることになる
これがインフレと言われるものだが、その逆がデフレ

もう一面が、商品の供給量は変わらないのに
お金の価値が下がっているために起きるインフレが有る
ここで押さえておかなければならないのは、お金のこと
お金の価値の事だ

お金は、世界中でいろんな通貨が有る
為替レートで調整され、その価値の違いが数字として表れている
そして、商品などの価値が有り交換される

お金と商品の価値は、陽である表面に出て数字で表されている面と
陰である見えにくい面が有る
思い込みとも言えるのだが、信用という曖昧なものとの綱引きで決まる

商品には値札は貼ってあるかもしれないが、実際の取引では有ってないような数字である
しかし、お金は、表面にしっかりと刻印をされている
銀行間の取引でも、その数字自体は変更できない
為替での調整だけだ

要するに、お金と商品の問題は、どのようなものであれ
フラクタルの森の基本構造である4つの象限の中に納まるのだ

ここで何が言いたくて取り上げているかと言えば
今起きているインフレは、商品の供給システムがコロナなどで狂っていて
モノ不足になり物価が上がっているが、それだけを見て良いわけではない

この問題は、商品の供給サイドの修復で比較的簡単に解決する
しかし、問題なのは、お金だ
日本では、円安が起きている
世界の通貨に対して、価値が減少している

もちろん為替上のやり取りで動くもののようだが
その細かい所は知らないけれど
目に見える形で価値が減っていることには違いが無い

これが、根本的な信用の所が影響しているなら大問題だ

ここ30年あまり、日本経済は低迷している
世界から観ても異常なほどだ
その原因は様々有るだろうが
結局は、貧乏になっているという事

その貧乏になっている国の発行するお金、通貨が昔のまま信用を保持することは無い
個人レベル、家庭レベル、企業レベルで考えても分かることだが
銀行などがお金を昔は二つ返事で貸してくれていたのが、出来なくなる

景気が悪そうに見えたなら新たな融資や投資は難しくなる
当然、そこの資産内容など詳しく調べられると、もっとはっきりしてくるだろう

MMT論者が言うように、自国通貨建てでの借金で財政破綻することは無いとして
積極財政ばかりを言っていては、その信用は加速度的になくなっていく
もちろん、財務省のように財政規律を守るべきだというのも
臭い所に蓋をしたままで、表面を取り繕っても良い方向には向かわない
根治療法を施さず悪い慣習を継続させていて
表面の数字のバランスを取ろうとして増税をして、良いわけが無い
考えれば単純に分る事なのに、思考停止させ、自分の立場を護ろうとするだけの人々が
この国のハンドル、舵取りをしていて解決する訳が無い

私のページで毎月一番下に残していることの対処無しでは解決しない
まさに、幕末の状況であり、根本的な改革が求められていると思う

このまま、日本は、グローバル企業が増え、世界に提供できる商品がどんどん少なくなれば
その商品と連動してお金の価値が下がる

政府の借金も1200兆円を越え
国内の対外資産や個人や企業の保有する資産の総額をまもなく超えそうだというが
本当の貧乏国になり下がったならば、外国からお金を借りることは出来なくなるだろう

国内の金融機関からだけ借金出来ていても、その通貨自体の信用が目減りして
円安を加速させるなら、日本経済規模の縮小になるだろう

日本は食料自給率も極端に低いし、資源も無い
最大の強みの自動車も、脱炭素とかいういわれのないことを飲み込み
このままEVに席巻されるならトヨタでも衰退していくだろう
世界に売るモノが無くなり、円安が進むなら
世界から買えるモノは少なくなってしまう

最悪の貧乏国になってしまう

そうなれば、観光資源のみが頼りとなる
世界から観光客は沢山来てくれるだろう
それでしか生き残れなくなる

ギリシャの財政破綻の時に、日本との違いをMMT論者たちは言っていたが
世界から信用を無くしたならば、簡単に同じ道を歩むことになるだろう
信用という言葉を無視してはなりません

信用には、通貨の信用、生産物の信用、国民の信用、政府の信用、様々有る
とりわけ、政府の信用を確保しなければならないのに
国民は、現状維持を願い、思考停止し、滅びの道を選んでいるように見える

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