陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2021-10-11

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財政問題

財政問題で次のようなやり取りがあった

財務省事務次官の「バラマキ合戦のような政策論」として将来的な財政破綻に懸念を示したことに対し、高市氏は「基礎的な財政収支にこだわって本当に困っている方を助けない。これほどばかげた話は無い」

「分配(政策)で消費マインドを高めていけば税収となって返ってくる。総合的に考えていただきたい」と反論した。


この二つを白紙の上に載せて
先入観を入れずに客観的に考えて見ると

これは、双方とも正しいことを言っているのだが
ただ、抜け落ちている点が有ることだ

「価値判断」である

良い財政出動、やるべき政策も有れば
悪い財政出動、やってはいけない政策も有る

私自身も、この事務次官が言っているように
与党も野党も全ての政策を見ても「バラマキ」であり
本当に国民の為になることなのか、大いなる疑問を持っている

因果関係を正しく見ることが出来なくて政策論争をしても無意味だろう
財政には、収入の面と支出の面が有る
単純に観る必要が有るのだが

収入を増やすためには、経済の循環を良くして景気を良くすることだ
これは「善」であり、これに尽きる
それなのに、財務官僚の多くが、有る所、取れそうな所、を探したりして
新たな税金を作ったり、単純に税率を上げたりするのは「悪」だと思う

支出の面で「善」なのは、高市氏の言うように
緊急避難的に出さなければならない時も有る
ただ、「分配」という言葉には違和感を感じざるを得ない

大きな政府の価値観で、資金の流れを変えようとしても
おそらく、その無理な政策が、悪い財務官僚や政治家たちの言い訳に使われ経済の悪循環を生んでしまう可能性が有る

昔、高橋是清が戦争に備えて大規模な財政出動をした事も有ったが
ある時点で、やりすぎると問題が出てくるとしてストップをかけると
青年将校たちに暗殺されたような事件も有った

非常事態の時には、国家存亡をかけて、どんなに、財政赤字が増えても
大きな資金が必要な時が有る
今、確かにその時ではあるだろう

ただ、バラマキになっていると危惧するのは
その政策の中に「与える愛」ではなく「奪う愛」が入り込んでいる時だ

本当に国民の為を思っての支出なのか
それとも、人気取り、票目当ての支出なのか
政治家が利得を求めた結果のバラマキかどうかが違ってくる

この価値判断が難しいのだが
自分のことしか考えていない政党は、
その支出の結果がどのように作用するかは考えていない

こんなことわざが有る
「地獄への道は、善意で舗装されている」
要するに深く考えず、目先の自分への評価で、票のことばかりを考え
大衆にとって受けの良い政策を提示する政党は、あまりにも無責任だ

これは、野党に多い傾向だが
与党であっても、今の選挙制度の中では、どうしてもそうなってしまう
どうしても大衆からの支持を得ようとすれば
リベラル傾向を強めるし、左翼的傾向になり、社会主義的傾向を強め
共産党の言説に惑わされる人たちが出てくる

要するに、悪魔のそそのかしを受けやすくなり
このことわざに有るように、地獄へと導かれてしまうのだ

決然として、国民、国家の為を思い
厳しい政策を言って実行する政治家は、稀なのかもしれない
そんな、理想的な政治家が今出たとすれば

もちろん簡単なことではないけれど
今まで作り上げられた選挙制度や国家の有り方
様々な制度を作り直すだろう

時代に合っていないものや、
その法律が有るために国民を危機に引き込ようなものまである
憲法改正までやらなければ、どうしようもない状況になっている

江戸時代から明治時代
そして、占領され強制的に変えられた戦後の時代
その延長線に今という現代が有る

維新の会とか、れいわ新選組とかあるけれど
時代の変革が要請されている時代であることには、間違いが無い
しかし、こんないい加減な政党では、逆に、さらに地獄の深部に引き込まれる

基準は、正しい価値観を有する政治組織だ
客観視が出来るためには「信仰心」が不可欠

神なる視点から観て
国民の魂を成長させ、その魂が伸び伸びと活動出来る中での経済活動が不可欠である

信仰・自由・民主  (幸福実現党)

この3本柱が不可欠だ

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