陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2021-07-06

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山、自然の不思議

山自体、自然自体もフラクタル

この5000坪の山に窯を作り
工房を作り、自宅を作り、畑を作って
立ち枯れした松の木を切り出し窯の燃料として使う中で
いろんな学びが有る


最初、ユンボを購入して山自体の形を変え道も付けた

その中で、むき出しになった山土が雨の中で流れ出す怖さも知った
雨水が一か所に集中することの恐ろしさを知り
分散させて下に流すという知恵を得ることになった
水が集中したまる場所が出来るようなら、土砂溜りを作り水だけを安全な場所に導く必要が有る

熱海での土石流の怖さも、その延長線上に想像もできる
うちの山は、ほとんどの場所では、土であってもしっかりした地盤なのだが
谷あいになっている部分では、火山灰のような堆積物も有る

草木が茂り根を張ってくれているので安定しているが
大量の水を含むと山崩れの可能性が無いわけではない
だが、安定しているように見える土質でも
むき出しのところは、雨水でどんどん流れ出す
雑草が繁茂してくれる有難さを強く感じる

面白いことに、山自体が一つの生命体のように働いている
土がむき出しになると最初に繁茂してくるのがトゲトゲしい植物たち
カヤや茨、タラの木、まるで山を守るために防御でもしているようなのだ

松の木もむき出しの赤土が有る場所で幼木が大量に繁茂する
林の中の腐葉土が多い場所では新たな松の木は生まれない
松の木が立ち枯れしている場所は、腐葉土の層が深くなっている

元は、マツタケ山だったというので、マツタケを意識して落ち葉を集め
腐葉土を取り除いた場所では、ここ数年、松枯れは無いのだが
ほかの場所では、次々と枯れていく
2年分くらいの薪が積み重ねられこれ以上は処理できない状況だ

昨年、畑も広げ落ち葉の使い方も雑草対策に利用できるということで
ふんだんに使うようになり
肥料にもなるということで山の中に落ち葉の集積場所を数か所作った

松の立ち枯れの原因を松くい虫として、その駆除のために薬剤の空中散布をしていたようだけれど
これも結果主義であり、表面的な部分しか見ていない専門家という人たちの蛇行現象

どうやら、原因は、腐葉土が増えすぎての土の微生物環境の変化に有りそうだ
山にも人生と同じように成長の時が有り、繁栄の時が有り、衰退の時が有る
生老病死という流れがある

目に見えない微生物たちの働きが、その寿命に影響を与えている
人間もそうだろうし
備前焼でも同じようだ

これを書いているときに、家内がトイレから出てきて一言
トイレの花入れの紫何とかという花がまだ元気に咲いている、不思議だというのだ
この小さな花瓶は、水は漏れないのだが生焼けに近い

備前焼の不思議」でも写真を載せているが
何年か前の青紫蘇の時などは、青々したまま正月を超えそうな勢いだった

展示室の窯変も加わり良く焼けた花瓶では、花持ちは良いのだろうが、それほどのことは無い

どうやら、ここにも、微生物環境というものが関わっているようだ
ミクロの穴の中の微生物が働いてくれているのかもしれない

今の、コロナも微生物以前の生き物であるのだろうが
体内で免疫力をつかさどっている免疫細胞などは微生物だろう
赤血球とか白血球とかも微生物なのだろう
腸内細菌とか、皮膚上の常在菌とかあるが
このわけの分からない生き物たちの働きが私たちの健康を左右する

私は、専門家でもないので的を得ることは無いかもしれないが
フラクタル的に複眼で観るとなんとなく観えてくる



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