陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2021-05-15

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ケインズ経済学とバラマキ

ケインズ経済学とは、大きな政府で
積極的な財政出動を行う事で景気を刺激するようなことなのだろう

世界中がコロナ禍で財政出動を余儀なくされている
大きな資金が市場に流れることでプラスの面もあるが
当然ながらどこかにマイナス面が蓄積されていくものだろうと思う


自国通貨建てで借金を繰り返すことが出来る国家にとっては何ともないことかもしれないが
それができない国家
ユーロ加盟国は当然ながら
自国通貨の紙幣を印刷し資金調達しようとしても
そのことでお金の信用を無くし価値が下がっていくなら何も買えなくなる
当然、他国との交易の決済も不可能になる

ただ、自国通貨建てで借金を繰り返すことのできる国での問題だ
ケインズ経済学の功と罪を考えるときに中国のやっていることを考えると
その威力には驚かされる面とともに
その後、これからやってくるだろう罪の部分が恐ろしい

この罪の部分が見えにくいために世界中で未だケインズ経済学がもてはやされ
大きな政府を求め、日本でも全体主義的で自由が制限されていくような方向に行きがちなのだろう

中国企業の多くが国営のようだ
国営といっても中国共産党と一体であり
人民解放軍とも一体である場合も多いのだろう
通貨発行当局とも一体であるだろう

中国の企業が諸外国の企業と覇権争いをするにしても
中国政府からの補助金というものも相当受けているのだろう
当然、価格競争で中国の補助金を受けている企業は優勢になる

さらに、中国は豊かになったといえ
それは一部の共産党員だけであり
多くの低所得者層を抱えることで低コストでの生産が可能なのだから
先進諸国の企業とは比べ物にならない

そして、一党独裁体制ゆえの利点も様々な領域で加わってくる
制度設計が独断と偏見で可能である
世界の安価な工場として、世界の巨大市場としてアピールしながら
技術移転も強要しながら経済規模を大きくしてきた

今、日本国内に流通している商品になんとメイドインチャイナの多いことか

中国国民が次第に豊かになり労働単価が上がってくれば
ウイグルなど宗教弾圧や人種差別のもとに強制収容所に入れて
再教育キャンプといいながら奴隷労働を強いることで世界の工場を維持することが出来る

その成果が、日本のGDPを超えて、アメリカのそれに迫ろうとしている

その成果があるために
中国の元の財政出動の額が膨れ上がろうと世界からの信用は崩れにくく
元という通貨の信用は維持されているのだろう

民主主義の国家では、難しいことが
一党独裁で隠ぺい体質の国では可能になる
そして、その成果を国民にバラまくことでその体制は支持される

昔の積極財政の効果を見れば
ピラミッドや万里の長城が作られた事業の効果にはどれほどの成果があたのだろうか
ナチスドイツのアウトバーンの整備などでもそれなり効果が有った

しかし、
アメリカの大恐慌後のルーズベルトのニューディール政策で不景気を解消しようとしたが
その積極財政だけではうまくいかず債務が膨れ上がるだけで、これは失敗だった
だが、その後、日本を陥れて世界大戦に参戦することで景気を盛り返して
その戦争にも勝利を収めたことで今の位置が有る

要するに、
フラクタルの森の次の図で示すように
消費マインドと投資マインドにアクセルが入らない限り
経済の活況化は不可能なのです

戦争ということにかかわる仕事は、
人々を動かすときに否応なく命の危機に立ち向かわせ
否応なく相手を叩きつぶす必要が起きるために効率的なのかもしれない

画像の説明

これを中国共産党は、経済戦争の中に翻訳して
手段を選ぶことなくやってきたのです

無神論一党独裁の神をも恐れぬ考え方の強さがここに有ります

ただ、この長所の背面には、当然欠陥が有ります

競争は良いとしても、戦争までなってしまうと
話が変わってきます

ここで、本来のアダムスミスの経済学が入ってくるべきなのでしょう
要するに、人々が神の子仏の子で有る以上
「神の見えざる手」が入らざるを得なくなるのです

神から見た善悪の判断ができるかどうかです



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