FrontPage/2021-03-22
お金とは、信用価値
小さいころ、親に言いつけられて近所のお店に買い物に行かされた
その時、お金は持っていかずツケといてくださいと言わされた記憶が有る
お金すら持たず、借用書も書かず、商品が手に入るのだ
備前焼の修行をしていた頃
弟子入りしていたわけではないけれど、
備前焼の先生の所に行っては手伝っていた
その頃、飲み食いに誘われてついていったことが何度かある
その時、いつも先生が財布を出した光景を見たことが無かったのだ
全てツケである
お金もカードも小切手も必要ではない
その商品やサービスの価格を確かめる事も無い
結局、何が必要だったかと考えると
それは、≪信用≫
この事をフラクタル的に拡大して考えると面白いかもしれない
要するに【信用】で成り立ち成立している社会が有るとする
全ての人が誠実でウソをつくことも無く
心もガラス張りの透明で思ったことはすべて伝わるような社会だと
お金は、不必要になる
そのお金に代わるモノが信用だからだ
そこには、価値認識力が問われるだろうがトラブルは起こらない
その人の悟りに応じた価値の交換が繰り返され
その人の存在価値の立ち位置（レベル）が決まってくるだけだ
逆に、戦国時代の日本で考えると
国対国の取引で重要な事の契約に、人質という形で信用を担保しようとすることが有った
相手が必要とするモノも無く、貨幣とかも無ければ
それに代わる、相手が納得する何かを差し出しておくという方法も有る
その信用を表現する為に色んな表現方法が有るのだろう
こんな考え方をすると
お金とは、信用を代弁するモノである
お金を「信用価値」と言い換えても良いだろう
そして、そのお金と交換できる商品やサービス、あらゆる事象にも
同じく「信用価値」が有るということだ
極端な言い方をすれば、
創造主によって創られた全てに、理解できようができまいが「存在価値」が有るように
人々が造り出した物やサービスにも「存在価値」が有るように
経済活動で流通している全てのモノに【信用価値】が有る
ところが、その信用のレベルにも格差が有る
その信用価値には格差が有る
質には格差が有り
善悪で計ることも出来るだろう
それらを供給する人にも、需要する人にも信用のレベル差は有り
善悪が有る
政府の仕事も含めて、あらゆる仕事には、それなりの「信用価値」がある
その「信用価値」が高いものも有れば、少ないものも有り
逆に信用とは逆のモノもある
仕事には、悪い仕事も存在するのだ
その善悪の判断が横に置かれている為に１０００兆円以上の財政出動が有っても
この３０年ほどは、経済成長していない
このところの経済成長率は、諸外国に比べると雲泥の差が有る
お金の信用価値を他の信用価値あるものに交換しきれなかったという事だろう
しかし、日本の円という通貨には、まだ「信用価値」がある
その信用を担保してくれているモノには、技術力とか対外債権の多さとか
国民性とか色々あるだろう
その価値あるものを他の価値あるものと交換することが出来なければ
このまま、ずるずると下がっていくだけだ
結局、いろんなモノに在る信用価値を見極めることが出来ず
MMTでいくらでも貨幣を発行できるからと言って気楽にやっていると
日本国内が価値のないものに埋まってしまうかもしれないのだ
政府の借金は、国民の所得になっていくと言っても
その使われ方が悪ければ、悪い国民を増やし、悪い社会を造り、
ハイパーインフレが起こらなくても
それ以上の悪しきことが日本全体を包み込むかもしれない
大きな政府で、たくさんのお金を作り、公務員も増やして
良かれと思って色んな行政サービスを手厚く供給しても
その判断が間違っていると、何もしない方が良かったという事態も起きかねない
お金は、政府がいくらでも造り出せるけれど
そのお金の信用を担保してくれるのが何かを考える必要が有る
ここが、おそらくポイントだろう
政府通貨を自前で造り出すことが出来て、色んな事業が出来るにしても
日本の経済力であるGDPから吸い上げられる税収がその事業の信用の担保になっている事は、間違いないだろう
日本の民間がその信用を支えている
今でも貿易黒字は続き、日本は世界最大の対外債権保有国だという
いろんな要素が重なって、円の価値は維持されているが
その国民の底力を無くさせるような、民度を下げるようなことにお金を使っていると滅びに至るだろう
そうなる前に、もともと信用価値の低い中国などが
経済破綻して国内を治める為の生贄が必要な時に格好の標的になる
防衛力を強めておかなければ、必ず侵略される
憲法９条を改正をして、軍事力とい信用価値を手に入れておかなければ
簡単に北朝鮮にでも核で脅され占領され
日本に残っている信用価値を奪われることになる
日米同盟が切り崩されれば、今の自衛隊では守れない
あのトランプが大統領選で敗北したことを見ても
中国の裏工作は、恐るべきものが有る
日本の経済界もメディアも、アメリカのそれと同じに
すでにアメとムチで取り込まれている事を知っておくべきだろう
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