陶玄郷

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FrontPage/2021-03-16

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緊縮財政派とMMT論者

財務省とか緊縮財政を訴える人達がいて、財政均衡の為に消費税などで税収増を計らなければならないという意見が有る

反面、
今の日本の状況では、財政破綻はしないのだから
財政赤字が膨らむことを心配するよりも
財政出動をしてお金を市場に循環させるべきだという意見が有る

経済に対する考え方が、同じ立場の専門の人達であっても違ってくる原因はどこに有るのか


双方とも良かれと思って考えてやっている事だろうが
何故、違った意見になるのか

MMTの側から言えば、お金に対する認識の間違いが原因だと見ているようで
政府には通貨発行権がある以上、家計簿のように赤字を気にし過ぎるのはおかしいという

財政均衡を考えている人たちは、そのことを認めていないわけでは無いのかもしれないが
家計でも企業でも国家でも、放漫経営はいずれ破たんするとして危惧しているのだろう

しかし、だからと言って、経済の循環を悪くするような増税路線に意見が傾くのは、私も間違っていると思う

個人でも企業でも国でも、赤字が増えていくのはある意味で仕方がない
原点である個人の場合を考えても
幼少の頃は赤字まみれというか、多くの有形無形の投資が投げ込まれている
数字で見るなら、相当の金額だろう

お金の借り入れという数字だけを見るなら相当の赤字体質だ
しかし、それが普通に常識的に成されている背景には、成長して行くだろうという信用が有る
その成長が自分に具体的に帰ってくるかどうかに関わらず、本能としても
ある

個人でもそうであるように、企業でも国家でも、結局は、「信用」問題なのだろう
何らかの形で成長して行くなら、赤字は許される
成長しないと思い込んでいては、それ以上の投資はするべきではないという結論になる

財政均衡で考える人たちは、日本の未来を成長しないと見て現状維持の中に居るのかもしれない

それに比べて、MMTで財政出動を積極的に考える人達の多くもおそらく程度問題だろう
「成長する(させる)という信用」までは、考えていないかもしれない

ただ、目先の対応として、財政出動で人々を楽にして救うことが出来るのなら
政府は、お金を発行できるのだから、増税などで人々を苦しめてはならないとして
積極財政を訴える
政府の支出は、国民の所得になっていくのだから
もっと公務員も増やし、行政サービスを充実させ
給付金もこのコロナ禍ではケチるべきではないとする

結局は、未来をどのように描いているかが問題であり、
どこまで広く深く遠くを見ているかに関わっているのだろう

官僚や公務員的に安全運転を意識するならば
どうしても、慎重なハンドルさばきになり
アクセルとブレーキの使い方も慎重になり過ぎるのだろう
ただ、慎重になり過ぎる事でアクセルとブレーキの使い方を間違える

逆に、積極的な意識で運転すると
ここでも積極的すぎるとなれば、操作に狂いが生じる事がある

慎重さも積極性も、共に大切なのだが
共に、良い子悪い子が出てしまうのだ

その原因は何かと考えると、その人の世界観
世界をどのように観ながら生きているかで違ってくる
その良し悪しを決める物差しが小さくていい加減だと蛇行して行く

色んな物差しがある

この下の図の見方で、なかなか私の意見が理解しにくいのかもしれない
例えば、「商品・サービス」が、「仕事」を観る所と「企業」で観る所とでは違った場所に入っています
この原因は、見ている視点、立っている視点の違いだ

画像の説明

経済全体を考える時に、
個人の仕事の視点
企業としての視点
国家としての視点
これらを総合的に見る、ヨコ軸の陰(他)陽(自)の視点と
それぞれの視点でも、タテ軸の陰(思い)陽(行い)両方を意識する必要が有る

要するに、原因と結果の法則で見続ける事が重要だという事

この図の要点を理解するためには、
その課題が求める結果から入ることだ
その結果(成果)を得るためには何が必要なのかを埋めていくと
その必要とされる原因が埋められていく

そして何度も繰り返すことだが、世界観が左側だとこの上に積み上げられる内容が腐ってきます
真理をベースに考える事の大切さを
未だ、多くの人達が分かっていない

その為に同じ課題でもいろんな認識が産まれてくる 

画像の説明



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