FrontPage/2021-03-15
悪いMMTと良いMMT
MMTにも二つの面が有る
MMTとは、自国通貨建での借金では、財政破綻は起きない
お金とは、信用創造の上に成り立っている道具なので
単純に緊縮財政で財政均衡を目標とするべきではなく
積極的な財政出動を求める考え方だ
ただ、問題なのは、そこでのハンドル操作だ
どこへ向かおうとしているのか
何にお金を使うのか、
単純に、使えば良いという問題では無い
そこが問題なのだ
使われ方で、そのお金の生み出す価値(信用)は天と地の違いが出る
地獄も生み出す事があるし
天国を引き寄せる事もある
その価値の判定は、一体誰がするのかという問題だ
そこには、信仰心という課題が入る
天の意志、神仏の願いに合致しているかという忖度が必要だ
三橋貴明氏のMMTには、懸念材料が含まれているけれど
彼のサイトで面白い人を見つけた
森井じゅん氏だ
比較して申し訳ないが
まだ、この方の本質は分からないけれど、分かり易いし好感が持てる
そして、切り口が新鮮だ
社会保険料と消費税がもたらす、負の循環の説明は分かり易い
https://www.youtube.com/watch?v=3q8o-aWER5k
この人の話しを聞いていて思った
それぞれに詳しく知っているわけでは無いが
また、極論ではあろうが、ケインズ経済学とサプライサイド経済学の問題だ
財政出動して、その向かう先が、ケインズのハンドル操作は悪くて
ラッファーのサプライサイド経済学の方が善の部類に入ると思われる
次の図の仕事と商品の所を注視するサプライサイド経済学と
ケインズの財政出動で給与と代金の所、結果として出て来る所を注視するのとの違いだ
この代金と給与の部分(陽)で手当てすると良い成果には結びつかない
経済の基礎は、同じ仕事であっても創り出された商品やサービスの質と量が問題なのに
ケインズ経済学では、その質を問題にしていないようなのだ
どんな仕事でもお金を循環させるために国民に与えれば良いような感じになりかねない
100年ほど前、アメリカのルーズベルト大統領は恐慌脱出のために相当の財政出動をしたけれど
恐慌から脱出することは出来ず
結局は、日本に罠にかけて真珠湾攻撃をさせて、戦争に引きずり込み参戦することで恐慌からの脱出を図った
否応なしの大きな仕事を国民に与えたことで景気回復を成した
戦争という短絡的な否応も無い仕事は、確かに勝者にとっては都合は良いかもしれないが
敗者にとってはあまりにも悲惨である
勝つことが出来るなら、単に穴を掘っては埋める事を繰り返す意味のない仕事を与えるよりは国民のマインドを高揚させるだろう
勝利という結果(お金)を目の前にぶら下げて積極的に仕事をさせる事になるが
戦争という仕事は、例外を除いて良い仕事とは言えない
経済の基本は、良い商品やサービスの提供だ
現状を見れば、日本政府は、悪い商品やサービスを提供している事になる
良かれと思ってやっているのだろうから始末が悪い
民間企業も仕事を安い労働力の国に移転し国内の仕事の空洞化を図る
そのために、政府も一時期一生懸命に協力してきた
どちらにしろ、消費税の導入という仕事などは論外だ
結局は、他の悪い仕事を継続させるために
民間で質の良い商品やサービスが市場に大量に供給され生まれる価値(お金)から多くを吸い上げたりしないことだ
基本、市場に任せておけば、勝手に循環速度が上がり景気も良くなるはずだ
民間で出来にくい仕事の手助けが政府の使命だろう
政府が提供する商品(インフラ整備)とかサービス(外交、国防、治安維持など)が適正価格で供給できれば良いだけだ
基本は、民間でやれることなら民間に任せ
民間に任せる事で商品やサービスの質の低下が起きるようなら
それに対する手助けを考えるべきだろう
そして、短期的なバラマキや投資ではなくて長期的な投資が必要だという事
その財政出動が日本の国力(国土強靭化、経済力、防衛力など)を高め
そして、それが長期にわたり継続され日本の社会が素晴らしく発展していく姿が想像出来るなら
民間の投資も継続されるだろう
政府の借金がどれだけ増えても、その国の信用(価値)を失わせないなら問題は無いことだと思う
良い消費意欲、良い投資意欲が国内に広がれば、良い循環が起こる
また、逆も真なりだ
その善悪の判断能力が未来を決める
そのためにも、正しい世界観が不可欠だ
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