FrontPage/2025-03-03
神はサイコロを振らない
これは、量子力学の議論の中から出てきたアインシュタインの言葉。
細かなことは理解できないが、確率論で結果が左右されるのではなく、因果律の元、一つの法則の元にそれが存在するという意味だろう。
生命の進化に関しては、突然変異というモノが、進化に向かう方向と退化に向かう方向と二つの道があるだろうが、当然ながら二つだけではない。
失敗の形は無限にあり、進化、成功の形も無限に近く存在するだろう。
ただ、生命体には寿命があり、種の保存のためには、生存能力だけでなく生殖能力の保持が不可欠になる。
この二つの能力が進化という範ちゅうに保持される必要が有るということ。ただ、サイコロのように6個の目があるわけでは無い。現実には無限に近い変化の形が想定される。
サイコロでなく、丁半博打のように、想定として二つの目だけが在るとして考えるなら、もっと簡単だ。
進化と退化、二つの道が在るとして、単細胞の生命体が突然変異を繰り返し生存能力を保持し、更に子孫を残す生殖能力を保持する二面に置いて丁半博打で勝ち続ける必要が有る。
アメーバー的な生き物が、この人間のような複雑でハイレベルな機能を持った存在にまで進化するためには、果たして何度の丁半博打を繰り返せば成し遂げることが出来るだろうか。
何度突然変異というサイコロが何万回、何十万回と振られ、常に勝ち続けるということがなければ、このような進化は在り得ない。
ちょっと考えれば解かりそうなことだが、思考停止することで「自然に」進化してきたように思い込んでいる。もしかすれば、それすら考えていないのかもしれない。
最近AIの進化は目を見張るものがある。
しかし、考えるなら、この進化はデジタル技術の中で起こっている事であり、プログラミングの蓄積の上で進化してきている。
集積回路の進化もそうだし、ソフトの進化もそうだが、これらが偶然に起きているわけではないことはもちろんのこと。
多くの人々の工夫と努力の結果必然的に生み出されている。
このAI技術の進化で思うのは、このまま進むなら人工知能もロボットという進化も合わさっていくなら、アンドロイドという人造人間も生まれてくるだろう。
人間が創造主の如く人造人間を創り、それが自らのコピーを造り、種の保存を成していくことも可能だろう。
ただ、いえることは、人間が出来ていな事があるということ。
現代科学では、単細胞一つ産み出せていないことだ。
おそらく、これには「魂」という問題があるだろう。
将来、人造人間が進化して金属製の体でなく有機物の体を持つようになったとしても、魂の有る無しの課題は避けて通ることはできない。
心と言い換えても良いが、AI技術でそれらしい働きを持たすことが出来たと想定しても、魂の有るか無いかの問題は、悟りという問題も含んで大きな差が生まれるだろう。
人間の魂、心がどのようにして生まれたのか、これを解き明かすことは、真に悟っている者にしかわからないことだと思う。
人は、神の分け御霊であるとも言われるように、神の子、仏の子であるという。神の光が分光され、神の子仏の子としての性質を受け継いでいる。
もちろん、人間には自由が与えられ思った通りに生きることが出来て、自らの命を縮めたり、他人の命までも縮めることが出来る。
この3次元世界は、心の修業の為に設定されており、筋書きの有る舞台の中で各人が自由に演技しているようなものだとも言われる。
その中で、大元から筋書きの変更が必要な事が起これば、パラレルワールドとかマルチバースとか言われるような別世界の舞台が生まれるようだ。
造物主、主なる神が、この世界に、そこで暮らす魂たちに、何を願っているのかということが探求されないことが、どれだけ恐ろしいことであるかということ。
ただ、私たちの心が神の光から分かれたモノであるなら、その心の中にも主なる神の願いという光が在る。
しかし、全て自由に任されているとは言え、やりたい放題やってよいとはとても思えるものではない。
もちろん、一部には心得違いをして、偽善をカモフラージュにして、自らがその一部であるにも関わらず、全ての価値の統御者の如くあろうとする愚か者も出て来る。
先日のゼレンスキーとのアメリカ大統領の執務室での議論を聞いていても、彼の主張がなにを言っているのか最初判らなかったけれど、ロシア、プーチンに対する価値評価が完全に固まってしまっている事が背景にあると分かると納得できた。
ヨーロッパの首脳たちの主張も同じであり、この進化の問題と同じであり、表面に浮かんでいるものだけで見ているためだ。
彼らは、偶然にロシアが攻めてきたとでも思っているのかもしれない。
強欲な領土欲だけで理不尽にも攻めてきたとでも思っているのだろう。
しかし、その背景には様々な原因があり、アメリカやヨーロッパのDSたちの陰謀があり、ロシアは過去の日本と同じように自衛の為に軍事侵攻せざるを得なかったということ。
日本と同じように戦争に引き込まれていったのであり、立体的に見ることをせずに、ただ自分たちの利得だけで表面的に反応しているしかすぎない。
もちろん、過去のソ連がやってきて来た悪事が尾を引いてもいる。
悪魔たちが指導していたソ連の事が有っての事でもあるが、指導者が変わり、今、信仰心の篤いプーチンがトップに居る。
それに比べ、信仰心とは真逆にいる西側の指導者たちには逆に見えるだろう。
トランプは信仰心が篤く、神の視点から考えようとする以上、プーチンとは理解しあえるところが有るはずだ。
ただ、ここまで信仰心とは逆の者たちにアメリカの政治やヨーロッパの価値観を崩されてしまっていては、そう簡単ではないかもしれない。
進化論の問題でも、間違った認識、自分たちの正しさだけの視点のままのままの価値判断でいるなら、本当に世界大戦に流れ込み世界は破滅してしまうだろう。
それをトランプは阻止しようとしている。
彼を商売人で欲の塊のように見ている人たちが、日本の報道の中にも見えるけれど、あまりにも悲しくて見ておれない。
彼を応援し祈るしかない。
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