陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2023-03-28

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神道の問題点

神道には教義が無いので、宗教ではないという意見を聞いたこともある
儀式が中心であり
「かんながら」というようだけれど心の清らかさが重視される
この教義が無いということを不思議にも疑問にも思っていなかったけれど
ここに大いなる問題が潜んでいることを知った


過去、その教義のないところを「仏教」を入れることで補われてきた
聖徳太子が仏教を日本全国に広げ
そのおかげで心の教えや因果の理法など精神文化の足らざるところが補填されてきた
しかし、大戦前には廃仏毀釈と言って仏教を捨て神道一本で戦いを行うこととなった

廃仏毀釈の前の宗教がどのようであったのか
その後の日本がどうであったのかは知らないけれど
確かに神道のような一神教に近い宗教の方が戦いやすかったのだろう
殺生を禁ずる仏教は邪魔だったかもしれない

確かにインドでも仏教は、一神教のイスラム教に駆逐され隅に追いやられ細々と生き残ってきた

神道に疑問を持ったことは今までなかったけれど
その教義が不足した状態ではキリスト教やイスラム教、ユダヤ教などのように世界宗教に広がっていく要素に乏しかったのだろう

あの大戦でなぜ日本が負けたのか、あの時勝っておれば神道が世界を席巻する可能性もあった
ただ、考えてみれば神道の教え、そこに教義は無く
儀式しか無いもので世界を引っ張っていくことが可能だっただろうか

儀式とは表面的な様式や見た目の美しさだ
私の陰陽学で問題にするところの結果至上主義とどれだけ違うのかという問題がある
結局、神道は結果の「美」から入ろうとする
茶道でもいうように形から入る
そして「善」を求め「真」を求めようとするようだ

しかし、これでは道を間違いかねない
「真」が有って、その上に「善」が有って、結果としての「美」がある
順番を間違えると強引さが出てき易くなる
間違いのない正しい世界観が有って善が導かれ、結果としての美が実現される
逆から入る、その強引さが人々を誤った方向に導くのかもしれない
自己中心過ぎれば、結果を出すために良かれと思っても普遍的な教えとならず
間違った文化を育てることになるのかもしれない

吉田松陰も神道系の魂だろう
その強引な人生は、確かに感動的であったし、その薫陶を受けた人々が明治維新の立役者となりはしたが
その影響力は、明治維新にどのような影響を与えたのだろう

明治維新を細かく知っているわけではないが、批判する意見も有る
松陰は確かに理想の邪魔になる存在を抹殺する号令も出している
吉田松陰と廃仏毀釈との時期とか、その関係性は知らないけれど
松陰の厳しさは、確かに大きな影響力を発揮したが
それでよかったのかどうかの疑問は残る

キリスト教の愛の教えであったり、仏教の慈悲の心であったりするものが
もっと必要だったのかもしれない
仁とか徳とかの教えも儒教や道教から来ていたようだが
その中身は分かりにくい
結果には直接結びつかないとしても、愛とか慈悲の教えは結果を生み出す原因の基になる
キリスト教を国教とした国々が、残虐な侵略を繰り返していても
この愛の教えが内部にある限り、結果を求める現象が暴走していたとしても反省の側面を常に持つことになる
今も、バイデン、民主党の元で間違った愛を標榜しウクライナやロシアを苦しめるようなことをしているが(これが経済的にも世界の人を苦しめる原因を創っている)
しかし、反面では、トランプのような信心深い者も出て来て
彼が大統領の時には戦争はどこにも起こさせなかった
仏教の慈悲の教えは、もっと深いために暴走しにくいだろう

結果を出すことは必要だが、そこに美を求めることは必要でもあるけれど
そこにこだわりすぎると過つことが多くなる
順番というか、積み重ねる順番を間違えると
強引になり、因果の理法の元で狂った結果を引き寄せてしまうようだ

結局、神道の儀式の「美」にこだわりすぎる所は
ある意味、お面をかぶりカモフラージュしているようなものになる
お面をかぶり本心を隠し、ジブリのカオナシのように妖怪性を帯びることにもなるようだ
要するに、神道では、世界宗教になることは不可能であり
創造主である神が許されることは無いのだろう

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