陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2022-07-16

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宗教と政治のオドシとスカシ

悪い宗教、悪い政治は、オドシとスカシを多用する。

オドシとスカシと言えば、ヤクザ言葉のようだが
上品に言うならば罰と褒美、ムチとアメだろう。
アメをインセンティブとも言ったりする。
それらを使いすぎる面が有る。


結局何かというと、ブレーキとアクセルに当たるのかもしれない。
どのようなことも、このブレーキとアクセルの要素を含んでいる。
そして、ハンドルが有る。

宗教の場合、あの世が有り、天国地獄が有り、死後行くべき世界が有るということが前提だ。
ただ、エホバの証人の人たちは、あの世の事は認識していない風だ。
ハルマゲドンの後、神に善しとされた人達がエホバの号令で地上天国によみがえり永遠の命を得るという。
基本、宗教は、目に見えない世界と、そこでの主たる存在とが不可欠だ。

良い宗教も悪い宗教も普通の宗教も、基本、深く入らなければ同じことをやっているように見える。
教学が有り、祈りが有り、信仰の対象、帰依する対象がある。

ただ、無宗教という宗教と違い、見えない世界を扱うために嘘を教え込むことも出来る。
間違ったことを教え込まれれば、善悪の判断も狂えば、アクセルとブレーキのかけ方もハンドルの切り方も狂ってくる。

無宗教という宗教は、死後の世界も主たる神も存在しない為に非常に分かり易い反面、善悪の判断が法律だったり、常識と言われているような事だったりする。
常識も時代や人や地域によっても違うし、法律にも悪法も有り、古くて無意味なブレーキだけをかけているモノも有る。
この無宗教の善悪の判断も色んな宗教と同じで曖昧な面は有る。

良い宗教、悪い宗教、普通の宗教が有るように
良い政府、悪い政府、普通の政府も有るのだ。

その良し悪しを決めている要素は無かと深く考えると、本当は、見えてくる。

悪い宗教、悪い政府は、オドシをかけつつアメをちらつかせる。
社会保障の為にと言いつつ、消費税や泥棒のような税金の集め方をする。
地獄に落ちるぞとオドシをかけ、こうすれば、そうならないで済むとして壺を売りつけたり、お経を何回も唱えることを勧めたりする。
言われるがままに金(税金・お布施)を出したりすることで、お蔭をいただく。
国土交通省の大臣の席を与えられ、様々なご利益が信者に降りるようにする。
色んな補助金とか、ニンジンをぶら下げたり、スカシが上手なのだ。

ただ、どれだけバラまいても善の循環を起こさない為に借金は膨れ上がるだけで、家庭も崩壊する。
オドシとスカシでコントロールされ、あの世に行くまでもなく、この世で地獄の生活を周りに押し付けることになる。

良い宗教、良い政府は、オドシをかけることは少なく、努力というアクセルと、反省というブレーキ、ハンドルの使い方を教える。
最高に良い親が、子や孫に接するが如くに、自助努力の精神を教える。
収入の大半をうまいことを言って取り上げるようなことをしない反面、無駄に小遣いを与え、甘やかす事はしない。
その信仰に対するお蔭は有るが、これ見よがしにちらつかせることは無い。

子や孫が、社会にとって価値のある有益な仕事をしていると思えば、見えないところで様々な障害を取り除き、協力者を引き合わせ、資金が流れ込むように手配をする。
与える愛の思いで成される仕事は、価値を産み、善の循環を始めるために、さほどの支援が必要でもない。

面倒くさい言い方をしたけれど、悪い宗教や悪い政府を支えてしまっている人達に共通するのは、自己を中心として考えすぎることだ。
自己中の人は、目先の結果に振り回され、オドシとスカシが非常によく効くからだ。
正しい世界観を持ち、正しい見解を持つことで、ハンドル操作もアクセルもブレーキも間違えることなく操作できるようになる。
これを間違え、ただ、エンジンだけが大きいとその及ぼす被害は悲惨だ。

自己中から離れるためには、正しい信仰が不可欠ということだ。
信仰の対象が分からなければ、人類の最高の親をイメージして、全人類の親であると想定して、子や孫に何を願われ、どのように利害の対立を調整し、判断されるか考えてみれば見えてくることだ。

何故かというなら、神は、創造主であり、人の魂をも創られた存在であるなら、その神と似たものが私たちの心の中にも有る。
人である以上、誰であれ心の中を深く見ようとすれば見れることだと思う。

ただ、高額の壺や本を買っただけで罪が許されたりするわけも無く、
高額の献金だけで迷っている先祖が救われるわけも無い事は、推定できることだ。
罪が許されたり、迷っている先祖が救われるためには、その原因の所を変えない限りムリだ。

政治でも、今、借金がかさみ赤字を膨らませ、円安が進んでいる。
為替の細かな内容は理解していないけれど、円の信用が無くなっていることには間違いが無いだろう。景気の低迷を続け、国民所得は減り続け困窮しているために、国民を助けると言って財政出動を繰り返すが、その原因の所を解決しない限り救われないのだ。

MMT論者も今まで日本がMMTを実践してきたことを知るべきだろう。
ただ、これにも限度が有り、インフレ率だけ見ていて良いわけが無い事ぐらいわかるだろう。

1200兆円を越え、日本全体の保有している資産を超えてしまうなら、更に円の信用が無くなり、円建てでの借金も出来なくなる。

悪い宗教が跋扈するように、悪い政治が跋扈している。
原因は、結果至上主義、自己中心主義で世の中がおおわれているせいだ。
陽の世界ばかりを見ているせいだ。
陰の世界をしっかり正しく見るべきなのだ。
見えないモノを見ようとしないことで、大切なものを見失っている。

真理を悟る事。

論理的考察

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