陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2021-12-08

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ケインズとアダム・スミス

ケインズ経済学が有り
アダムスミスの経済学が有る。
専門でもないので詳しいわけではない

しかし、三橋貴明氏などアダムスミスの経済学を批判的に見ている面があり、これがとても不思議なのだ
そして、大きな政府を推奨する立場からケインズの財政出動を支持しているようだ。


お金とは「債務と債権の記録」と考えておられ
アダムスミスが貨幣を道具(物)と観ていることが誤りだと言っているようだが、三橋氏は、お金は数字と見ているようで、これも有る意味、物であり、同じことだと思う。

今、世界中にお金がジャブジャブにあふれている。
コロナによる経済危機の為だろうが、その為にインフレ懸念が大きくなっているという。
需要と供給のバランスが崩れ、供給が間に合わない状況が出てきている。

物(エネルギー・資源・製品)が不足し
物(お金)があふれている状況では、そのお金の値打ち、価値は、当然下がる。
債務と債権の記録であっても、その数字が大きく膨れ上がるとはどういうことかと考えると、その数字に込められている価値がどうなっているのかが問題になる。
結局、双方ともに「信用」が背景に有るということだ。

お札が溢れかえっても問題だが、数字が大きくなりすぎても問題だ。
デノミなどで規模を小さくし直して使わない限り不便で仕方が無い。

お金を物として見てお金のプールが有るように考え、財政出動するにしても財源論が湧き上がるのだが、それを三橋氏などは批判される。
しかし、お金を信用を背景にした道具であると見た場合
お金のプールは有る。

それは、信用というプールだ。

アダムスミスの有名な言葉に「神の見えざる手」というワードが有る。
この「信用」というプールに、まさに神の見えざる手が働いていると思う。

今、世界経済は、膨張し大きなプールが各国で作られているのだろう。
大きなため池が各国に有る。
その池にお金やら人々が生み出している価値有るモノが貯められているのだろう。
ただ、価値有ると思われていても神から観れば無価値どころか、他の価値を腐らせているようなのも有るだろう。
ガラクタも投げ捨てられたりしている場合も有るだろう。

その池を守っているのは誰だろうと考えると、その国の国民や政治家、官僚や学者達、そして諸外国の投資家たちだ。

一生懸命に守ろうとして工夫しているのだろうが
本当は、そこに、神の観えざる手が働いている事を知る必要がある

もちろん、神の子である人々の心の奥には、神と同じ思いが込められているために、人々の手によって守ろうとされているのだろうが
人々の心境が神のそれと大きく離れてしまうなら、そのフォースは当然ながら弱くなる。

ため池の水が、有る所から染み出し漏れ始め堤防が決壊しそうになっているのが今の現状だろう。
かろうじて神の手が支えてくれていたとして、今の世界情勢を見るならば、
日本の先の選挙でもそうだったが与野党ともにバラマキばかりだ。

正規の口から水を供給するなら問題ないが、信用という堤防をこじ開けて国民を救おうとするなどは、そのため池を壊すことになりかねない。
ため池の水が無くなっても、また雨が降れば水はたまる。
土手を壊してしまっては何にもならないだろう。

MMT理論では、土手に穴を開けるようなものだ。
信用というプールに穴を開けるに等しい。
何にしても困っている人に与えることは良い事だとして財政出動して国民にお金が回るようにすることはこ、あまりにも短絡的だ。

ケインズの理論は、限定的な場面には効果が有るだろう。
ただ、バカな面を露呈することも有る。
例えば、国民に仕事が無く、所得が生れないからと言って
政府が穴を掘る仕事を与えたとする
そして、また、埋め戻すという仕事を繰り返しても国民にお金は回る。

これは極端な例だが、要するに「価値」を生まないような仕事をしてもらってだと何の意味が無いどころか、そこで支払われるお金に対する信用すら消えてしまうだろう。
そのお金の信用価値は消え、信用を貯めているはずのプールは、さらに乏しくなる。

信用価値を少しずつ蓄積させる必要がある。
二宮尊徳の積小為大という考え方が大切なのだろう。
コツコツと貯めて努力する姿が、さらに神の見えざる手を引き寄せることになる。

経済にも「神の見えざる手」が働くけれど、
天変地異にも当然ながら「神の見えざる手」は、はたらく。
自分たちで土手を壊そうとしている事を静かに見ておられるのかもしれない。
ただ、救世主、メシアが下生され
すでに何度も警告されているという事実が有るのに、信仰心の乏しき人達は気が付くことが無いようだ。

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