FrontPage/2020-12-26
MMTと常識的な判断
MMTの議論の中で
家庭の会計と政府の会計とは違う事がよく言われる
個人や企業、家庭ではお金を作る事が出来ないが
自国通貨で借金ができている国では
借金の返済のためにお金を印刷すれば良いだけなので財政破綻のしようがないという
インフレ率を目安にいくらでも財政出動できるというのだ
これをもって緊縮財政派の人に意見を言っている
もちろん、緊縮財政を言っている人たちの中には問題も有るだろうが
原点に帰り常識的に判断すれば見えてくる
他にも、銀行からお金を借りたときにも
万年筆マネーという事で
直接、みんなから集めた預金を元に貸し出ししているのでは無くて
信用創造のもとでなされている事が言われる
誰かがお金を借りる事でお金が生まれるという
しかし、それにもBIS規制というものがあるように
自己資本比率とかいうようだが限度が有る
お金が生まれたとしてもそれが他行に移動すれば
借主が返してくれなくなるとその銀行は破綻することになる
これらを常識的に考えるなら
お金という存在は確かに不思議な存在で大きな力が有る
しかし、その背景に「信用」というキーワードがあることを忘れてはいけない
確かに信用という言葉は曖昧で
三橋貴明氏などは、あまり使いたく無いというけれど
その見えにくい曖昧なものの中にこそ本質はある
国家と違い個人はお金を発行できないと言われるが
この信用という事を中心にして考えるなら
このお金を個人でも作り出せるのだ
私で言えば、備前焼の作品を大量に作れば良い
その質を高めつつ量を増やす事ができれば
それは、お金を作り出したことと同じになる
質を落とし量だけを増やすと
逆にお金を消し去っていることにもなる
お金は、信用を背景にした道具という見方をすれば
国家は、その信用を背景に直接お金を作り出せば良いことだ
しかし、どのような借金でも
信用のない人には誰も貸したがらないように
国家といえど、その信用が無くなっていくなら同じことだ
企業も個人も直接お金を作り出せないが
それに変換できる商品やサービスを作り出せば同じことだ
三橋貴明氏などは、その見えない、また、誤魔化しもあるような
曖昧な信用という事をあまり見ようとしていないようだ
「信用」にも、良い子悪い子普通の子があるという事
その価値判断の主体の問題が有る事
その主体にも良い子悪い子普通の子が有る事
この曖昧な部分を無視するならば
物事を立体的に正確に観ることは出来ない
アメリカ大統領選挙でも言えることで
今出ている選挙結果に対する信用を考えても
それぞれの価値判断に違いがある
大手メディアや民主党支持者たちにとっては次期大統領はバイデンだという
このことに対する信用がある
反面、不正選挙があったとしてその結果を認めずトランプの再選を支持する人たちがいる
その信用と信用の対決だ
それほど信用という言葉に含まれている意味と価値は曖昧だ
曖昧だからといって無視していては、それらの持っている価値は消えて行くしかない
その信用に対する価値判断が正しくできるかどうかだ
誰を主体として価値判断するか
基本は、それぞれの自己を中心に価値判断するのだが
その自己が、あまりにも自己中心的であり
客観視が出来ないのであるなら、その人たちからの信用は、悪い信用だ
正しく客観視が出来ているかどうかのチェックは、
次のような視点を持って考える事ができるかどうかだろう
お金の持っている表面的な力はとても大きい
その見えている力に翻弄されるようなら
私のこのサイトで繰り返し訴えている陰陽の片方しか見ていない
見えにくいものを無視しているとその価値は次第に消えていくしかない
自国通貨で借金が出来ていたとしても
そこに良い信用が背景に無ければ、その国の価値は次第に消えていく
アメリカであれ、日本であれ
今は良くても信用が崩れ始めるとそのスピードは加速度を増していく
歯止めをかけることは、主体が自己中心に置かれ続けたままだと無理だ
信用の主体とその価値判断を深く考えることが出来ないとすれば
奈落の底に転がり落ちるのを止めることはできない
最高に良き信用はどこから来るのか
それは、神様からの信用
創造主からの信用
その信用を獲得するためには
まず、信仰心だ
無宗教、無神論、唯物論では、それが不可能になる
宗教に対する視点を正さなければならない
その世界観の探求が必要だ
コメント
