陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2019-06-27

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MMTの問題点

「自国通貨を発行する政府は、高インフレの懸念がない限り、財政赤字を心配する必要はない」

こう説くMMT(Modern Monetary Theory「現代貨幣理論」)が話題となっていて、
この理論が正しければ、10月に予定されている「消費増税」は不要であり
逆効果である

しかし、問題点も有る
長らく日本の課題とされてきた「財政赤字の健全化」など、
不要で有るかの如く言う人達が出ていることだ

財政出動して政府がお金を使う事でデフレは解消出来るのだから
消費税をゼロにするとか
奨学金徳政令とか、政府が支えてでも最低賃金を1500円にするとか
ベーシックインカムという形も可能だとか
とことん財政赤字を増やしてでも
一般庶民が得をして喜ぶような政策を挙げる政治家が出てきている


私も消費税増税はとんでも無い事だととして
極端な意見として、消費に課金するのではなく逆にポイントを付加するような逆消費税まで言っていたが
奨学金をチャラにしたり、大盤振る舞いするまで行くと大問題です

私は、景気を上向かせる為に消費にアクセルを掛ける必要が有るとして
消費税などもってのほかだと考えて言っているだけで
消費が加速して景気が上向けばすぐにポイントは外せば良いだけのこと

いったん財政赤字が増えたとしても
消費が増え景気が回復しGDPが増えたなら
そのポイント制で増えた借金は、すぐに返せるし
加速した景気が更なる税収増をもたらしてくれることになります
その時に消費税ゼロにすれば良い事です

ただ、財政赤字の体質を改善する必要は残ります

国民の喜ぶようなバラマキ政策を更に進めるならば
今の赤字体質は改善されるどころか加速されます

れいわ維新の会を立ち上げた山本太郎氏の演説を聴いていても
話し方も情熱的で大衆の心をつかむことが上手です
しかし、とても危うい内容です
そんな意見に賛同する人たちが多くの書き込みをしているのを見ると
とても不安な気持ちになります

やはり、財政赤字は無視して考えてはなりません

政府が必要とする資金を得る方法は
取り立てる方法(税金)と借りる方法(国債)と
作り出す方法(政府紙幣、日銀直接国債買取)
等が有りますが、最後の方法は異常事態ではアリでしょうが
基本は、足りなければ借りるという方法しかありません

なぜなら、お金とは信用を裏付けにした道具だからです
お金(貨幣)は、日銀が保証している債権であり、債務です
眼に見えにくい価値を支えている信用が背景にあります
その両方の価値を担保してくれる「信用」が必要になります

画像の説明

バラマキをする政府
バラマキで単純に喜ぶ国民
そんな国の信用がいつまでも保つ訳はありません
そんな国の発行する通貨、お金が信用を保たれ続けることは無いでしょう

詳しいことは私もわかりませんが
今、日銀の金融緩和が異常な状態で銀行が最悪の状況のようです
銀行が、その仕事が成り立たなくなりつつ有ると言うことが
今までのバラマキ政策の結果として出ているのではないでしょうか

もう、これ以上、日銀が買い取ることの出来る国債はほぼ無くなっているようです
いくら金融緩和しても国内の数字だけのお金が膨らんでいるだけでは
そのお金の保っている価値が働いていません

そのお金の使い方、そのハンドル操作を間違えて使うなら
そのお金は簡単に信用を失っていくでしょう
そうならないためには、今のような政府に
これ以上使わせないのもアリかも知れません
しかし、選挙のたびに国民受けするような政策を出して票につなげようとしています

まだ、V字回復できる余力が有るのに
これ以上バラマキをして民度を下げれば
日本は最後です



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