陶玄郷

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松食い虫対策

松食い虫対策

吉備中央町の「松食い虫被害対策」の会議に自然保護推進員として出席した
町長や県の森林関係の職員なども参加されており細かな資料もいただいた
松の木を弱らせるムシを運ぶ昆虫を駆除する薬剤の空中散布が議題の中心なのだが
その薬剤やヘリコプターなどに毎年1,500万円ほどかかっている
しかし、松茸の収穫量は激減しており総合的に見ても費用対効果に疑問が出る

結局、松枯れを見るにしのびないといった感情論で空中散布継続の意見が多かった
私だけが明確に反対意見を述べたのだが・・・・
この薬剤の空中散布は、どう見ても対処療法でしかなく
昆虫をねらい打ちにする薬剤散布は、色んな生態系に悪影響を与えかねない

松枯れの原因は、県の森林企画課の方も言っていたが
松は、山土がむき出したような栄養分の少ないところで勢いよく育つ
うちの山でも赤土の見えるところに新しい松の木幼木がいやと言うほど育っている
だが、広葉樹が茂り落ち葉が堆積したような所には生えてこない
どうやら山全体も人間と社会と同じで成長し変化しているようだ
酸性雨や排気ガスなども関連するように言われるが
広葉樹などの落ち葉が堆積し土壌が変化することも要因のようだ
昔のように人が山に入らず山を活用しなければ松の生育に適した環境は
短い周期で失われて次の生態系に移ってしまうのかもしれない

うちの山も、最初、山を切り開き造成したのだが
最初に繁茂し始めるのはカヤとかイバラ、タラの木などのとげのあるようなモノ
まるで山が再生するために動物を遠ざけようとしているようにも見える
松の木も最初に根付くのだが、松は、おもしろいことに
成長する段階で松葉が根元に落ちて、ほかの植物が育ちにくい環境を作っている

人生もそうだが、老化は止めようとしても無理な事
山全体の成長や変化は、仕方が無いのかもしれない
現状を維持したければ、やはり、人間にとっての運動ではないが
山に入り活用しなければ、ただ、放っておいて栄養剤やサプリばかり与えても
良い方向には向かわないのだろう
2013年

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